毎日の入れ歯のケア大変だけど、、
愛知県名古屋市瑞穂区のルクス歯科・矯正歯科 瑞穂院歯科医師 院長 伊藤聖将です。
とある日の毎日新聞にびっくりするような数字が掲載されてました。
ある調査によると、毎日入れ歯を洗う人は利用者の6割にとどまるとのことです。
つまり、入れ歯(義歯)を入れている人の4割が入れ歯を毎日洗っていないということになります。
もうすこし詳しくお話しすると、入れ歯関連商品の販売などを手掛ける「お守り入れ歯」(札幌市)がインターネットを通じ、入れ歯の洗浄の頻度を尋ねたところ、回答者548人のうち「毎日」と答えたのは61%だったとのことです。
入れ歯を洗わない人の内訳は、「全くしていない」(12%)、「2~3日に1回」(10%)、「1週間に1回」(6%)など毎日洗浄していない人は4割もおられました。
本来は毎日洗うべきもので怠っていると重大なリスクを招くこともあります。
われわれ歯科医師が推奨する入れ歯の取り扱い方法は、昼間はずっと装着したままで、夜寝る前に外してもらうことです。お食事後はご自身の歯磨きや、入れ歯の洗浄をして清潔な状態を保てるようにしていただきたいです。
入れ歯を外した時、外した入れ歯は水につけておかなければいけません。
入れ歯が乾燥すると、変形してしまうからです。
そして歯磨きを行ってから就寝ということになります。
そして朝起きたら再度歯磨きを行ってから入れ歯を付けるというのが正しい入れ歯の取り扱い方法なのです。
口の中には細菌やウイルスなど、微生物がいっぱい存在しています。
その種類の多さは体の中では一番です。
だから、口の中は清潔にしていなければいけません。
清潔にしないとむし歯(残存歯のある場合)、歯周病、口内炎などが進んでしまいます。
それに輪をかけて義歯が入っていると、義歯と顎の粘膜の間の隙間でこれらの菌が増殖してしまいます。
またそれによる口臭や口内炎などの原因になりうるのです。
それを防ぐために口の中を常にきれいに保たなくてはいけません。
ポイントはブラッシングと義歯の洗浄です。
義歯の洗浄について、日本歯科医師会などは正しい入れ歯の洗い方として、
①専用のブラシで食べかすを取り除く
②洗浄剤につけて除菌することを推奨しています。
しかし、①②両方を実行している人は42%にとどまっていました。
このほか、②のみ(33%)▽①のみ(19%)▽すすぎ洗いのみ(3%)などが続き、多くの人が十分な義歯の手入れをしていない実態が浮かんできました。
洗浄剤につけている時間は「一晩中」が57%と最も多かった一方で、「30分以内」(19%)や「1~2時間以内」(15%)など、短時間で済ませる人も少なくなく、結構おられるようです。。
入れ歯の洗浄を怠ると、細菌が繁殖することで口臭の原因にもなります。
また、食事と一緒に細菌をのみ込むことで誤嚥(ごえん)性肺炎を引き起こすリスクもあるのです。
厚生労働省によると、誤嚥性肺炎は死因で6番目に多く、よって入れ歯の小まめな手入れは健康維持の観点からも重要なのです。
お守り入れ歯代表の池田昭さんは「繁殖した細菌が層になると、洗浄剤をたまに使った程度では取り除けません。ブラシで大まかに汚れを落とした後、洗浄剤に2時間以上つける必要があり、一晩中つけるのが理想です」と話しています。
だが、札幌市の「コンフォート入れ歯クリニック」の理事長も務める池田さんは「患者の中には、事情があってそもそも入れ歯を外したくない人もいます」といわれます。
入れ歯を外すと家族との会話に支障が出てしまうという方もおられます。
また、入れ歯を着けたり、外したりする姿を見られるのが恥ずかしいとの理由から家族にも入れ歯をしていることを明らかにしていない人もいます。
こっそりお風呂場で洗っている患者様もいます。
入れ歯を作り直す際に「顔の形が変わるから」と古い歯並びの型をオーダーする人もおられます。
池田さんは「男性は洗浄を面倒くさがる傾向が強いですが、調査結果には女性のこうした事情もある程度反映されているように思います」と話しておられました。
クリニックの患者の7割は女性で、40~50代で総入れ歯になる人もおられます。
女性のほうが入れ歯使用が多い要因として、妊娠による口内環境の変化で歯が弱くなったり、妊娠中や産後に口内のケアまで手が回らなかったりすることが考えられます。
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